ミドルボイス発声時の喉頭の軟骨の可動性について

自分のものを参考に

ということで自撮りした写真をトレスした結果が以下の絵だ

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観察

声帯が引き伸ばされている

甲状軟骨の前側と輪状軟骨の後側(に接続している被裂軟骨)の間で張られている声帯が引き伸ばされている. これに釣り合うテンションを声帯に与えることで,本来の話法では出せない高音域でも芯のある発声ができる.

軟骨の位置が変化している

輪状軟骨は後転し,甲状軟骨は前転する,横から見ると「くの字」に折れ曲がっている. 極端にオペラ発声(甲状軟骨をさらに前転させる)と輪状軟骨も前転する.

その変化には限度がある

そのまま裏声を出していくと,hihiCあたりで喉頭に痛みが発生し音域が上に伸びなくなる. これは声帯の引き伸ばしに限度があるためで,LowGからhihiCまでの3オクターブ+4度が私の生理的な音域であるっぽい.
またオペラ発声にも限度があり甲状軟骨が次第に動作しなくなる,下げるだけではなく前転させる方にも限界がある.

考察

ミドルボイスとは何か?

内側の声帯筋と外側の声帯筋のパワーバランスを調節しながら,喉頭の軟骨を可動させて声帯を適度に引き伸ばし, 組織密度を下げつつ音程を調整することで,いい感じに地声のように聞こえる瞬間があり, それをうまく歌唱や話法に活かしたもの…ではないだろうか?

音域は生まれつき定められるものか?

間違いなくそう思う,つまるところ声帯を引き伸ばせない限りミドルボイス発声にはならないので, 喉頭の軟骨の可動域(と声帯筋の強靭さと繊細さ)によって絶対的な音域の限界が定まるということになる. 全体的に声帯靭帯と声帯筋が広く太く強靭かつ繊細で,なおかつ喉頭の軟骨の可動域が広く組織密度の調整幅が大きい, これが音域が広い人の特徴ではないだろうか?

自分の喉についてはどう?自信ある?

これはまぁないですね,もっと声帯が太くかつ可動域が広ければなぁ…と思います,lowEくらいは出したかったのに…

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